羽毛布団を使うコツ!!

羽毛の基礎知識

【@針・安全ピンは禁物です】
羽毛ふとんの側地は、中身の羽毛が飛び出さないように布目をつんで織ってあります。中には特殊な加工(ダウンプルーフ加工など)をして布目をつぶしてある布団もありますので、木綿わたの布団のように襟布を縫い付けたり安全ピンで留めたりするのは厳禁です。ほんの小さな針の穴からも羽毛は出てきてしまいますので、襟元の汚れ防止の為に襟布やタオルを使いたい場合は、カバーに付けてください。
【Aカバーを使ってください】
人間は眠っている間に寝汗をかきます。一晩でコップ1杯分と言われる寝汗の多くは布団に吸収されます。特に目立つのが布団の襟元です。
汗や脂肪分が側生地に染み込んで変色してしまいます。長い間の使用で変色してしまった襟元の汚れは、丸洗いでも元には戻りません。大切な羽毛ふとんを清潔に長く使っていく為にもカバーは必ず使用してください。
わた布団用のカバーでもサイズが合えば使えますが、羽毛ふとん用のカバーですとボタンや紐が付いていて、羽毛ふとんがカバーの中でずれないようになっていますので使いやすいです。

『Point!』
もし!あなたが羽毛ふとんを購入された時、ガサガサ音がしないように中身の羽毛や布団の側生地にこだわったなら、是非!!カバーにもこだわってみてください。その訳は、せっかく布団の側地がしなやかでもカバーがゴワゴワした生地だと布団の良さが台無しになるからです。
【B羽毛に包まれて眠って下さい】
羽毛ふとんは沢山の空気を取り込んで、その空気の層があたたまって保温効果を発揮します。保温効果を十分生かすための適度なまとわりつき(ドレープ性)のためにも、寝汗の吸湿・発散性のためにも体に直に掛けることをお奨めします。

『Point!』
寒い時は毛布などを羽毛ふとんの上に掛けますが、あんまり重い毛布ですと羽毛ふとんが押し潰されてしまって、せっかくの空気の層が無くなってしまいます。その場合は綿毛布や羽毛ふとん用の軽くてあたたかい毛布をお使いください。
【Cカバーの交換はお早めに!!】
【A】でも書きましたが、カバーを掛けて使っていただく羽毛ふとんですので、寝汗や脂肪分はカバーに吸収されます。こまめにカバーを取り替えることで布団の黄バミ防止にもなりますし、なにより清潔に使えます。
カバーの取替えの時には、布団のキルティングの部分に溜まっているホコリなどを取り除いてください。掃除機などで簡単に取れます。
新しいカバーを掛ける時も、一マスごとに羽毛の片寄りが無いか軽く叩くように(本当に軽くですが)布団の中の羽毛を散らせて平均にならしてください。

『Point!』
軽く叩いても羽毛の片寄りが無くならない時は、布団の中でキルティングのマチが破れている可能性があります。残念ながら一度破れたマチはそのままでは元には戻りません。あんまり片寄りが気になるようなら仕立て直しをお奨めします。

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